成田さんは経済学者、実業家として近年注目されてきた若手の論客です。
フレームの形状が異なったメガネを掛けている方でも知られています。
その新進気鋭な成田さん、この程キリン「氷結無糖」のWEBCMに起用されたものの、以前の発言が理由で取り下げとなってしまいました。
今回はこのCM起用の経緯や理由などについて調査してみましたので、最後まで御覧ください。
成田悠輔が氷結のCMに起用された理由
まず、今回の成田さんのCM起用については、下記の記事により、キリンが伝えています。
同社はまいどなニュース編集部の取材に対し「幅広い立場の方に、氷結無糖の良さをご自身の言葉で語っていただくことを目的に企画しWEB広告に起用しました」と、成田氏起用の意図を説明した。
引用元:まいどなニュース キリン、成田悠輔氏の「氷結」広告を取り下げ 「高齢者は集団自決」発言に強まる批判 「過度な表現あった」と説明
この氷結無糖CMにはタレントの小峠さん(バイキング)や若月千夏さんも起用されています。
しかし、今回、キリンが成田さんのCM起用を取り下げしたことで、企業ブランドのイメージが崩れかねない事態となりました。
3月より発信した氷結®無糖についての一部投稿を取り下げました。 頂戴した様々なご意見を真摯に受け止め、総合的に判断しました。
— 氷結® (@Hyoketsu_KIRIN) March 12, 2024
この度いただいたご意見を今後の活動にいかしてまいります。
なぜCMは炎上したの?
成田さんが2021年12月、インターネット番組「ABEMA Prime」で、「高齢者は集団自決しかない」と発言していたことが、成田さんのCM起用に関してSNS上などで批判が相次ぎました。
同番組直後の2022年1月頃にも騒がれており、そして今回改めて吹き上がった形です。
2019年2月開催の「G1サミット2019」の社会保障改革に関するパネルディスカッションでも以下のように発言をしております。
「集団自決みたいなことをするのがいいんじゃないか。特に集団切腹みたいなものがするのがいいんじゃないか」
引用元: JCASTニュース 1年前に大炎上していた高齢者「集団自決」発言 キリン、それでも成田悠輔氏起用→取り下げの「奇々怪々」
この発言について、成田さん自身は今のところ撤回などを行っていません。
成田さんからこの件についての声明はないが、8日には自身のXに「最大の炎上対策はいつも炎上しておくこと」と、騒動をにおわせるような投稿をしていた。
引用元:中日スポーツ「高齢者は集団自決しかない」発言で炎上の成田悠輔さん出演、キリン『氷結無糖』広告の一部を削除
大炎上も覚悟の上ではないかと思います。
「高齢者は集団自決した方がいい」発言の真意
この発言について、成田さんは極論をあえて伝えることにより、日本社会への問題提起をしているものと考えられます。
「データやアルゴリズムを使った公共政策などを研究している成田氏からしたら、年金や医療費がひっ迫するなか、高齢者が増え続けている現状に一石を投じたかったのかもしれません。しかしこの“集団自決”という言葉づかいは間違っていましたね」(テレビ局関係者)
引用元:FRIDAY DIGTAL 「炎上対策はいつも炎上」成田悠輔氏…“集団自決”発言でCM降板に「テレビから消えそうな理由」
差し迫っている高齢化社会問題については私たちも関心を持たなければなりませんが、あまりに過激な内容は受け入れられるものではありません。
また、集団自決だけでなく、安楽死の是非についても一石を投じています。
2023年2月にはアメリカの『ニューヨーク・タイムズ』でも成田さんのこのような発言について取り上げており、下記にてその要約と背景が記されています。この発言はやはり世界的にも反響があるものです。
日本ではその過激な発言によって知られ、ソーシャルメディア上で数十万人のフォロワーがいる。彼を支持するのは、高齢者による支配のために経済発展が妨げられていると考える若者だ。
引用元:クーリエジャポン 成田悠輔の「高齢者に集団自決を奨励する発言」は海外でどう報じられたか
成田悠輔の経歴、プロフィール
ここで、成田さんの経歴・プロフィールです。
- 1985年東京都生まれ。
- 2009年東京大学経済学部卒業、2011年同大大学院経済学研究科修士課程を修了。
- 2016年米マサチューセッツ工科大学(MIT)でPh.D.(博士号)取得。
- 現在、イェール大学経済学部アシスタント・プロフェッサー(助教授)、半熟仮想株式会社代表取締役、など
- 専門はデータ・アルゴリズム・数学・ポエムを使ったビジネスと、公共政策の創造とデザイン
- ウェブビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、多くの企業や自治体と共同研究・事業を行う
非常に輝かしい学歴・経歴をもとに、下記のように学生時代から有数の受賞歴をお持ちです。
- 2009年3月 東京大学経済学部大内兵衛賞(最優秀卒業論文)
- 2020年 第3回日本オープンイノベーション大賞内閣総理大臣賞
- 2020年度 MIT Innovators Under 35 Japan
- 2023年 世界経済フォーラム 2023年度ヤング・グローバル・リーダーズ選出 など
成田さん自身のホームページでは上記の略歴のほか、報道・教養バライティなど局のテレビ番組出演歴も記されていますので、ご興味がありましたらご確認ください。
また、YouTubeでは「夜明け前のPLAYERS」という番組MCを務め、著名な方との対談模様をアップしています。
過激な発言が注目されていますが、成田さんは将来の社会課題解決に向けて学術目線で幅広く取り組まれており、今後も注目を浴びる方ではないでしょうか。
まとめ
炎上する元となった発言についてはCM起用以前に行っていたものであり、成田さんのCM起用に踏み切った側による判断の問題です。そのことが、新聞各社でも報じられました。
改めてですが、今回のCM取り下げについて成田さんからコメントは今のところありません。成田さん自身は、むしろ社会問題を論じる契機になったとお考えかもしれません。
いずれにしても、私たちは今後どうすべきか、良い社会へ向かうよう真摯に考えていかなればなりませんね。(僭越ながら申し訳ございません。)
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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