2023年12月12日、漫才コンビ「和牛」が2024年3月末をもって解散することを所属事務所から報告がありました。
2006年12月に結成された「和牛」は、2014年のNHK上方漫才コンテストで優勝、2015年から20M-1グランプリで準優勝を何度も獲得された実力派上方漫才コンビ。
最近はコンビではなくそれぞれピンで出演されていましたが、思いもしない解散発表は大きな反響を呼んだのではないでしょうか(それにしても最近は漫才コンビなどの解散発表が相次いでますね。。。)
それにしても、なぜ解散するのでしょうか。何があったのでしょうか。そして、今後のお二人の活動はどうなるのでしょうか。
この記事では、それらについてまとめてみました。
和牛解散の理由、原因
所属事務所である吉本興業株式会社から「和牛」の解散報告に合わせて、水田信二さん・川西賢志郎さんからもそれぞれコメントが発表されています。
引用元:和牛解散のご報告
そのコメントによりますと、お二人とも解散となった要因についての考えはまとまっており、それぞれの漫才芸に対する姿勢の違いにより、お二人から生み出される漫才の継続が難しくなったということではないでしょうか。
コメントではそれぞれ水田さんの度重なる遅刻についても言及していますが、最近ではピンでの活動も多くなったこともあり、コンビでの活動がしづらくなったのかもしれません。
解散発表後、12月22日深夜放送の文化放送「和牛のモーモーラジオ」(金曜深夜1時30分)にお二人が出演し、今回の解散について語られていました。
本日も #モーモーラジオ 深夜1時30分から放送します!
— 和牛のモーモーラジオ (@wagyu_joqr) December 22, 2023
本日は #和牛 の2人にとって大阪時代からの昵懇の仲の後輩 #見取り図 のお二人が番組初登場です。
見取り図の2人も残念がっている"あの話題"について確信をついた質問が飛び交っています。
今日の放送はぜひ永久保存してください!#文化放送 pic.twitter.com/dpc3jYKQYE
和牛は干されていた?
解散が発表される前から、「和牛は干されているのでは?」「和牛は最近見なくなった。」といったようなネット記事が出されていました。
しかし、その要因は、もともと漫才の舞台を中心の活動していたこともありますが、全国で放送される日本テレビ系「ヒルナンデス」のレギュラー出演が2022年9月末で終了したため、お茶の間の目に留まることがなくなったからではと考えられます。
関西地方のテレビレギュラー出演は今でも続いており、何か和牛の評判が落ちたということではないかと思われます。
ネットの記事では水田さんの女性問題や川西さんの鬱のような話も挙げられていますが、このようなことで干されたという話は確認できておりません。
「和牛の漫才は、どの要素を見ても非の打ちどころがない『現代漫才の完成形』の1つです。ネタ自体がよくできているのはもちろん、2人の演技力や表現力、ボケ・ツッコミの技術力も高く、それぞれのキャラクターも生かされています。水田さんの偏執狂的な理屈っぽさがネタの主題となっていて、それ自体は刺々しい印象を与えかねないものなのですが、川西さんの優しくマイルドなツッコミがそれを見事に中和しています。その意味でも奇跡的なバランスで成り立っているコンビであると言えるでしょう」
引用元:AERA.dot
解散の原因は上沼恵美子?
M-1グランプリで審査員を務められていた上沼恵美子さんは、2019年時の際和牛に対し辛らつなコメントをしていました。
2016年から2018年まで準優勝、2019年には敗者復活から決勝まで上がり4位に。その際に上沼さんは「緊張感も何もない、ぞんざいなものを感じました」とこれまで決勝でチャンピオンに推していた和牛を突き放していたのです。
しかし、それは和牛の漫才芸について評価していたからで、おそらく上沼さんは2019年に優勝して欲しかったものの、期待に応えられない結果となったことへの上沼さんらしい言葉で返したのではと思われます。
「和牛には悪いんだけど、去年もその前も私は和牛にチャンピオン入れました。でもそういう横柄な感じが、和牛に対しては感じました。だからちょっと厳しい意見も」
「緊張感も何もない、ぞんざいなものを感じました」
引用元;文春オンライン
上沼さんは解散を発表した和牛に対して改めてコメントしています。
要は「もったいない。一回ピンで活動して、またやりたくなったらやればいい。」と残念な思いを述べるものの、再結成の期待をしていると思われます。
2019年のM-1でのコメントは的をえていたようで、年々漫才の姿勢にそれぞれ考えの違いが生じていくようになりました。この時すでにお互い距離ができていたことを感じていたのではないしょうか。
解散の原因は直接上沼さんが関与している訳ではありませんが、M-1でのコメントが解散のきっかけになったのかもしれません。。。
「和牛、もしもこの話が行くんだったら、3月に辞めてピンで頑張って、もう1回漫才やりたいなぁ思ったら、このコンビでやりや。私はそう思うで。あなた、途中で投げたで。力あるのにもったいない。ほんまにもったいない」と肩を落とした。そして「この2人は大物になる顔してんのよ。名コンビはそうそう現れないので大事にしよ。1回別れて、その空気を1人で吸ってみてください」と呼びかけた。
引用元:ORICON NEWS
出演中止となったコンビの仕事
解散発表は今後のスケジュールを調整してからの予定でしたが、マスコミから取材が来てしまい、発表を前倒ししたそうです。
「週刊誌が書きます、ということで…第1報を取られてしまうということで、我々は春に向けて各方面に話をして、整理をして発表しようとなっていた。それが急きょ、自分たちの口から発表しようとなった」
引用元:日刊スポーツ
今現在は予定していた「和牛」コンビとしての舞台出演は既に調整がされていて、今後は行わないようです。
ということは、舞台での和牛出演はもう観られないようになりました。
和牛の漫才芸を楽しみにされていた方にとっては、大変残念です。
しかし、テレビやラジオのレギュラー出演は解散する3月末までは継続するようですね。いずれにしても、お二人の掛け合いを楽しむことができるのは、僅かな期間となります。
水田と川西は芸人を続ける?
上記の事務所からの発表のとおり、お二人とも解散後も事務所に所属し芸能活動をするということで、そのまま芸人を続けられると思われます。
12月22日深夜放送の文化放送「和牛のモーモーラジオ」では、解散後についてそれぞれの展望を語られています。
和牛、3月末解散後の漫才語る 川西賢志郎「やめるよね」水田信二「ちょっと今は考えてない」
引用元:日刊スポーツ
お二人とも別の相方と新たに漫才コンビを組むということは、ひとまずなさそうです。
既に解散時期までのスケジュールで、コンビでの活動は多くないと思われますので、今後、水田さんはテレビ出演など、川西さんは舞台出演を中心に活動されるのではないでしょうか。
まとめ
上方漫才の実力者として活躍されていた「和牛」ですが、徐々にそれぞれの姿勢・目指す方向にズレが生じてしまい、このような状況になってしまいました。
長年ファンであった方にとっては大変残念でならないのではないでしょうか。
ヘリクツ漫才と言われているようですが、昔ながらの上方漫才とも言えますし、お二人の高い演技力で現代起こっている日常の出来事などを細かく面白おかしく表現していると思います。
しかし、お二人の漫才コンビ芸はもう観られませんが、おそらくはそれぞれの得意な、特技を生かした芸が改めて観られるのではと思います。
皆さん、お二人の今後のご活躍に期待いたしましょう!
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